動物伝説 徳島県立近代美術館
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作品解説

動物が大好き 見えないものの表現
マルクは動物が大好きで、動物の画家とも呼ばれています。 近代社会で、物やお金ばかりが注目されて、精神的な部分が置き去りにされてしまうのではないかと感じたマルク。野生や原始的な力を宿す動物を通して、純粋な精神性を象徴的に描こうとしました。

作家紹介

フランツ・マルク(1880-1916年)は20世紀の初めのドイツで活躍しました。美術の最先端であるドイツ表現主義をリードした画家の一人です。第一次世界大戦に志願し、1916年に36歳で戦死してしまいました。
見どころ①どんな技法?
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この作品は、木版画です。マルクが自分で刷ったものです。 同じ木版画でも、日本の浮世絵は水性の絵具を使いますが、この木版画では油性のインクを使っています。そのため発色が濃く、くっきりと刷り上がっています。黒い紙を使った切り絵のようにも見えます。
見どころ②絵を観察しよう
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ここは、草原の草むらでしょうか。左上には長い角を持つ牛か山羊のような動物がいます。様々なモチーフは、写実的ではなく簡潔な表現でとらえられており、それらがひとつのかたまりを形成しているようです。造形的には、形態の単純化と再構成が見られる点にキュビスムや抽象の影響が見られます。
見どころ③絵を観察しよう
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中央には小動物のような姿も見られます。様々なモチーフは、写実的ではなく簡潔な表現でとらえられており、それらがひとつのかたまりを形成しているようです。造形的には、形態の単純化と再構成が見られる点にキュビスムや抽象の影響が見られます。
付箋
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