木造釈迦如来立像

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 釈迦堂に安置されている釈迦如来立像は市内で最も古い鎌倉時代後期の作と考えられていて、千葉県指定有形文化財です。秘仏とされ、年一回の仏誕会(ぶったんえ)(花まつり)の日だけ一般公開されています。

花祭りの釈迦堂の様子 釈迦堂は八千代市指定文化財

 カヤ材の素地仕上げですが、衣には江戸時代に修理したときに截金(きりかね)で繊細な文様を施しています。像高は166cmで、寄木造りです。頭、体部とも前後二材矧(は)ぎで首は差し込み、手足は別材です。玉眼(ぎょくがん)、白毫(びゃくごう)(現在の白毫は新補(しんぽ))、肉髻珠(にっけいしゅ)に水晶をはめこみ、顔には彩色の跡があります。また、蓮れん弁形光背(れんべんがたこうはい)の周縁部は修理時に補われたものですが、頭光(ずこう)、身光(しんこう)、光脚(こうきゃく)は造立当時のものです。

正覚院木造釈迦如来立像 千葉県指定有形文化財