説明
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田舎で育った私の記憶の中に、ミチヤナギは道路脇や田のあぜ道などで容易に見ることができた植物でした。まさに当時、雑草でした。しかし、このミチヤナギさえ今日なかなかお目にかかれません。まして、アキノミチヤナギなどは見られないのではと思っていました。2020年5月19日、海岸の植物を調べるため、大鼠蔵島の南側でおよそ80株近くの小群落に出会ったときには、ミチヤナギと明らかに異なっていました。これがもしやと思い良く見ると、茎の上部の葉が落ちて穂状になるようすから確信できました。随分昔の記憶がこのような感動につながるとは思いもよらない出来事でした。
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