説明
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植物の名前には熊本を表す「ヒゴ」のつくものがありますが、本種は坂本町と宮地町の蛇紋岩地(じゃもんがんち)のみに見られる種です。極めて限られた範囲で個体数も多くありません。3~5m程の高さで5~10本の株立ちに成り、大きいものでも直径が5~6cmほどです。一定の大きさになると枯れて、あたらしい芽が伸び、更新されていくようです。トサミズキやコウヤミズキによく似ていますが、葉柄や花序の軸の毛の有無や腺毛の有無などによって分けられています。本種は葉柄や花序の軸に長毛が有り、しばしば腺毛を交えるものです。3月中旬~4月上旬にかけて、黄白色の花を房状に連なる独特の咲き方で個性的です。葉が展開する前に咲くのでよく目立ちます。
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