二 行橋市の気温

47 ~ 52 / 761ページ

平均気温

行橋市の昭和二六年から平成一二年までの年平均気温の平均は一五・四℃である。

 その内容は次のようになる。行橋市の年平均気温は、昭和二六年から平成一二年まで、一四・六℃から一六・七℃の範囲内で変化している(図4)。この期間中で最も低い年平均気温は、昭和五五年の一四・六℃であり、次いで昭和三七年の一四・七℃であった。昭和五五年の年平均気温の低さは、主として夏季の低温に起因している。


図4 行橋市の昭和26年~平成12年の平均気温の推移

 平年の七月の平均気温は二六・四℃であるのに、この年の七月の平均気温は二四・三℃と二・一℃も低く、昭和三七年の七月の平均気温も二四・九℃と一・五℃低くなっている。また、八月の平年の平均気温二七・二℃であるのに対して昭和五五年は二四・九℃と二・三℃も低く、昭和三七年も二六・九℃と〇・三℃も低くなっている。さらに九月の平年の平均気温が二三・二℃であるのに対して、昭和五五年の平均気温は二二・三℃と〇・九℃低くなっている。一〇月も平年の平均気温が一七・三℃であるのに、一六・九℃と平年より〇・四℃低くなっており、一一月になってようやく平年並になっている。また、平成五年も冷夏で特徴づけられている。七月の平均気温は二四・三℃と平年より二・一℃も低く、八月の平均気温も二四・四℃で平年より二・八℃も低くなっている。この年の八月の平均気温は昭和二六年以降で最も低い記録となっている。しかし、この年は暖冬で一月の平均気温が五・八℃と平年より一・〇℃高く、二月の平均気温も六・八℃と平年よりも一・五℃高かったため、年平均気温は一五・〇℃と平年よりわずかに低い程度であった。

 一方、年平均気温が高かったのは平成一〇年の一六・七℃で、これに次いで昭和三四年、平成二年、そして、平成六年の一六・二℃である。これらいずれの年も、極端に平均気温の高い月は見られず年間を通して平均より高い気温が続いている。

 ここで注目されるのは、平成になって年平均気温が平年の年平均気温より高い年が多いことである。特に、平成九年の一五・八℃、平成一〇年の一六・七℃、平成一一年の一五・六℃、平成一二年の一五・九℃と連続して平年の年平均気温一五・四℃よりも高くなっている。これが地球温暖化現象の影響を反映した結果かもしれないと考えられるからである。

 一年の内で最も高い月平均気温は、八月で平年の八月の月平均気温は二七・二℃である。行橋市で八月の平均気温が最も高かったのは昭和五九年の二九・九℃であった。この年以外は極端に高い月平均気温はみられない。しかし、特筆されるのは、平成六年の夏季である。七月の平均気温が二九・〇℃、八月の平均気温が二八・四℃となり、日本各地での記録的な夏になった。

最高・最低気温

最高気温の月平均が最も高くなるのは八月である。平年の八月における最高気温の月平均値は、三一・三℃である。最高気温の月平均値が最も高かったのは昭和四二年八月の三三・八℃で、このときの極値は八月二四日の三五・五℃であり、必ずしも極端に高い気温ではない。最高気温の極値は昭和五八年八月四日の三八・〇℃である。この年の八月の最高気温の月平均は三二・七℃で、最高気温の月平均でも昭和四二年八月の三三・八℃に次いで二番目に高い記録である。しかし、平成二年三二・五℃、平成六年三二・六℃に比べて極端に高い値ではない。

 冷夏で特徴づけられる年としては、昭和五五年、平成五年、平成一一年が知られている。この内平成五年の最高気温の月平均値が七月二七・一℃、八月二七・五℃が昭和二六年から平成一二年までの期間で最低の記録である。次いで昭和五五年の七月二八・〇℃、八月二七・九℃と平成一一年の七月二七・八℃、八月二九・七℃である。

 最低気温の月平均が最も低くなるのは一月、二月の冬季になるのは当然で、平年の最低気温の月平均は一月が〇・四℃、二月が〇・八℃である。

 昭和四五年と昭和五六年の一月の月平均気温はマイナス一・五℃、昭和四三年二月がマイナス一・七℃であった。

 昭和二六年から平成一二年までの期間の最低気温の極値は、昭和五二年二月一九日のマイナス八・六℃である。これに次いで最低気温が低かったのは、昭和五八年二月一四日のマイナス七・三℃、昭和五五年一月一九日のマイナス六・六℃、昭和四二年一月一八日、昭和五六年一月二三日、昭和五九年二月一〇日のマイナス六・五℃である。

 最低気温の月平均値の年間の平均は、平年では一〇・八℃である。昭和二六年から平成一二年までの最低気温の月平均値の年間の平均は、一〇~一二・八℃の範囲である。最低気温の月平均値の年平均が一〇℃を下回ったのは、昭和三七年の九・六℃と昭和五五年の九・九℃の二回だけである。さらに、注目されることは平成に入ってからは平成四年の一〇・八℃を除き、すべて一一・〇℃を超えており、平成一〇年の最低気温の月平均値の年間の平均が一二・八℃と、平年の年間平均値の一〇・八℃を大きく超えていることである。平成一〇年以降のそれを見ても、平成一一年一一・六℃、平成一二年一一・九℃と平年よりは、はるかに高くなっている。昭和年間の平年の最低気温の年平均値が一〇・七℃であったのが、平成に入って一〇・八℃と〇・一℃上ったのは、この十数年続く最低気温の平均の上昇によるものである。これは二酸化炭素(CO2)の増加による地球の温暖化現象に起因するものと考えられており、注目すべきことである。


図5 行橋市の昭和26年~平成12年の最高気温の推移


図6 行橋市の昭和26年~平成12年の最低気温の推移