日本の旧石器時代は、研究が始まった初期には約三万年前以前を「前期旧石器時代」、約三万年前以降を「後期旧石器時代」と区分していた。しかし、その後の研究の進展と世界的な時代区分との整合から、旧石器時代は「前期」・「中期」・「後期」の三時期に区分されるようになった。その実際の年代は以下のように考えられている。
①前期旧石器時代(一三万年前以前)
②中期旧石器時代(一三万年前~三・三万年前)
③後期旧石器時代(三・三万年前~一・二万年前)
区分されたそれぞれの時代についてこれまでにわかっている特徴を概観してみよう。