前期~中期旧石器時代

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 この時期の確実な遺跡は、今のところ認められない。この時期の石器は北京原人の発見された中国周口店遺跡にある。この時期の低湿地遺跡である長野県野尻湖畔の立が鼻遺跡では、ナウマン象やオオツノシカなどの化石骨とともに石器や骨角器が出土している。大型動物の狩猟、解体などを行った場所であろうと考えられている。ただし、これらの遺跡は旧人が残したものか、新人(ホモサピエンス)が残したものかの判断は今後の研究に委(ゆだ)ねられている。