目次
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第二編 原始・古代
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第四章 ヤマト王権と京都平野の豪族たち―古墳時代―
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第五節 人々のくらしと生産活動
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一 住居と生活
掘立柱建物
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渡築紫遺跡C区の集落からは、先述したように一〇棟あまりの掘立柱建物が検出され、そのうちの北側の二棟は二間×二間の高床倉庫とみられる(写真8左上。また、これと同時期の、泉中央八丁目の柳井田(やないだ)早崎遺跡においても、二棟の高床倉庫がすぐ近くに建っていたようである。こうしたことから、この時期の高床倉庫は、二棟程度で、近接して建てられているものが多く、ムラで穀物類を共同管理していたものと考えられている。
写真8 渡築紫遺跡C区集落跡