単独での発見例は、北九州市・高津尾(たかつお)遺跡、築上郡新吉富村・中桑野(なかくわの)遺跡(図63)、中津市・大谷遺跡、同市・寺迫(てらさこ)遺跡など。群集での発見例は、築上郡大平村・穴ヶ葉山遺跡、中津市・永添遺跡(図64)、同市・勘助野地遺跡、下毛郡三光村・森山遺跡など。群集する例の年代は、八世紀前半から九世紀前半にかけてのもので、連続して累代的につくられている墳墓が集まったもの。終末期古墳や横穴墓の系譜に連なる墳墓と解されている(原田昭二「(1)森山遺跡火葬墓群について」『一般国道10号線 中津バイパス埋蔵文化財発掘調査報告(6)』大分県教育委員会、一九九六)。

図63 豊前地方の火葬墓①(左:広幡城遺跡,右:中桑野遺跡)
(福岡県教育委員会『広幡城遺跡』椎田バイパス関係埋蔵文化財調査報告第9集,1992/新吉富村教育員会『中桑野遺跡』新吉富村文化財調査報告書第3集,1978)
