秋月種実の台頭

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 豊筑の国人衆の頭目は筑前国の秋月種実である。古くから中国勢と深いつながりを持っていた秋月種実は、天正七年(一五七九)正月以前に、毛利氏へ一味したいと申し入れている。この時、毛利氏は秋月種実に豊筑の切り取りを認めたと考えられる。
 耳川の大友敗北と連動して、肥前国の筑紫氏、筑前国宗像郡の宗像氏、筑前国御牧郡(遠賀郡)の麻生氏らが各地で挙兵した。