20 入覚・妙見社(にゅうがく・みょうけんしゃ)(行橋市大字入覚字別所の西)

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 京都平野の東側の山地にある。南北に延びる尾根筋、標高四四〇メートルの極めて堅固な山である。参詣の道筋は谷筋から登る。この道の要所、要所に立石が一三個ほど祀られており、十三塚と呼んでいる。『京都郡誌』には「有牛王十三所之森」と記している。『太宰管内志』は「土民是を七星の森と云」とも記している。尾根筋に一〇カ所ほどの平地があり、坊跡と思われる。『京都郡誌』の明見寺の項に記されている常楽坊、定力坊、常見坊、奥之坊、中之坊、泉之坊はこれか。土師器が採集できる。お堂内には女神像二体(宇佐の姫神、神功皇后)と僧像一体が安置している。帰り道は別にあり、集落の明見寺の横に通じる。
 
写真20 鳥井原遺跡(中央)と妙見社(中ほど上部)
写真20 鳥井原遺跡(中央)と妙見社(中ほど上部)

行橋市内中世遺跡分布図
行橋市内中世遺跡分布図
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分の1地形図を複製したものである。
(承認番号 平17九複 第137号)」