京都平野の東側の山地にある。南北に延びる尾根筋、標高四四〇メートルの極めて堅固な山である。参詣の道筋は谷筋から登る。この道の要所、要所に立石が一三個ほど祀られており、十三塚と呼んでいる。『京都郡誌』には「有牛王十三所之森」と記している。『太宰管内志』は「土民是を七星の森と云」とも記している。尾根筋に一〇カ所ほどの平地があり、坊跡と思われる。『京都郡誌』の明見寺の項に記されている常楽坊、定力坊、常見坊、奥之坊、中之坊、泉之坊はこれか。土師器が採集できる。お堂内には女神像二体(宇佐の姫神、神功皇后)と僧像一体が安置している。帰り道は別にあり、集落の明見寺の横に通じる。