辰新地

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 金屋村の干拓は、今川・江尻川(金屋川)間の地先で展開されるが、二つの河川は距離が近く、その制約により同村の干拓は小規模にならざるを得なかった。
 小字「辰」は、辰歳に干拓されたからそのような名前が付いたものである。干拓地の名称は、開発者の名前や開発時の元号によるものなど様々であるが、開発年の干支にちなむものも多く見受けられる。辰新地の具体的な開発年は不明だが、『京都郡誌』が編纂された大正時代当時で、反別は一四町八反余であったという。