目次
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第七編 近代
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第二章 産業・経済
第二節 漁業
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行橋市は、瀬戸内海の周防灘西端にあたる豊前海に面している。豊前海は、発達した干潟域と砂質の海底を持つ、緩やかな浅海域である。このため魚介類の幼稚魚期の育成場となり、瀬戸内海屈指の豊かな漁場を形成している。また豊前海沿岸一帯では、前近代より入会漁業(漁場の共同利用)を慣例とし、チヌ(クロダイ)やイカ、エビなどを漁獲してきた。
写真6 行橋市を代表する蓑島漁港(昭和初期)