目次
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第七編 近代
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第二章 産業・経済
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第二節 漁業
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二 大正・昭和初期の漁業
朝鮮移住と出漁
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大正・昭和初期に、京都郡から朝鮮海に出漁した事例はなくなった。こうした縮小傾向は全国的なもので、明治末から大正初めにかけて起こった、機船トロールの勃興による水産物市場構造の変化などによるものであった。
移住者も減少傾向を示し、豊前水産組合が第一根拠地とした長承浦(入佐村)への福岡県からの移住者数は、大正二年に六一戸二七四人であったが、同一〇年には三九戸に減少した。豊前海区からは蓑島村、苅田村、今元村の出身者が多かった。