信用組合

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 行橋信用購買販売組合をはじめとする信用組合の具体的な活動については農業の項目で述べている。ここでは信用組合の貯金、貸付金が他の金融機関と比べてどれくらいの比重を占めていたかを見てみよう。表48は昭和前期の行橋における金融機関別の預貯金、貸出の状況を示したものである。これによると、預貯金で大きな比重を占めるのは安田銀行支店と信用組合、次いで郵便貯金となっている。信用組合が都市銀行預金に匹敵する貯金を集中し、銀行の強力な競争相手に成長してきたのである。一方貸金では、信用組合の貸金が圧倒的な比重を占めていることがわかる。
 
表48 行橋地域の金融機関と預貯金(昭和8年)
(単位:千円、%)
金融機関名預貯金同比率貸金同比率
安田銀行支店2,265381187
北豊銀行支店8011207
行橋信用組合6781135020
郡内信用組合2,250381,44083
県信用組合連合会出張所2705503
郵便局1,05418
合計5,9191001,728100
出典:「みずほ銀行所蔵資料」
備考:郡内信用組合には行橋信用組も含む