役員は、代表取締役辻田広士、取締役永島伝太郎・中尾松太郎、監査役赤坂猛は豊前バス組合と同様であったが、新たに取締役に大里広次郎(嘉穂郡二瀬町)・中川喜代次(飯塚市飯塚)・永光松次郎(嘉穂郡稲築村)、監査役に深見彦三郎(嘉穂郡二瀬町)・粟津仲一(飯塚市飯塚)が就任した。大里は大正一四年から昭和七年まで衆議院議員を務めた政治家であった。豊前バス組合と顔ぶれはかなり変わったとはいえ、役員が飯塚市および嘉穂郡出身者である点は同じであった。
豊前バスは次の四項目を会社の営業目的とした。
一 | 、行橋町ヨリ中津市ニ至ル一定路線ニ於テ定期自動車ニ依ル旅客並ニ物品運輸営業 |
二 | 、自動車及其の附属品、自動車油類ノ販売並営業所構内ニ於ケル物品販売 |
三 | 、自動車営業ニ対スル投資 |
四 | 、前項ニ附帯スルー切ノ業務 |
(「門司新報」昭和一一年五月二日) |