第二期堺利彦農民労働学校

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 第二期堺利彦農民労働学校は、昭和六年八月二五日より三一日まで、第一期と同じ蓑干万太郎宅を会場に開催された。入学希望者は、福岡県内四〇名、県外一〇名の合計五〇名であった。第二期学校の開校科目と講師は以下のとおりである(小正路淑泰「堺利彦農民労働学校(三)-第二教育期と『満州事変』前後の堺利彦の動向を中心に-」『部落解放史・ふくおか』115)。
 日本歴史の話・唯物史観要領・日本社会運動史(堺利彦)、マルクス政治学(平野学)、続マルクス政治学(田原春次)、プロレタリア文学論(鶴田知也)、闘士列伝(落合久生)、自然科学の話(高橋信夫)
 第二期学校の出席者数は最大四〇人、最小一五人と第一期よりも参加者数が減少した。この点について、堺利彦は、「今回は旧盆を挟んでゐたゝめに聴講生も少く行届かない点も多く遺憾であつた」(「大阪朝日新聞・北九州版」昭和六年九月一日)と総括している。