五 終戦

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 昭和二〇年八月一五日、玉音放送によって終戦を迎えた。この間、日中戦争から第二次太平洋戦争まで、多くの人々が犠牲となった。日本全体で戦争のため亡くなった人は三一〇万人にも達した。行橋市においても国、郷土のためにと戦争にかりだされた人ばかりか、一般市民まで巻き込まれ、多くの人たちが亡くなった。
 『福岡県戦没者名簿』(昭和四五年調査、「福岡県戦没者遺族の五〇年」福岡県遺族連合会)によると、福岡県全体で八万八五七六人が戦死した。行橋市でも、一三五一人の戦没者がでている。
 行橋市の戦没者の戦没地域は表4のとおりである。戦争犠牲者の多さに改めて驚かされるとともに、悲惨な戦争を忘れてはならない。
 
表4 戦没者地域別調査表
戦没地域戦没者数
日本全土182
台湾25
朝鮮20
樺太2
ソ連24
旧満州36
中国全土183
インド20
旧仏領インドシナ11
タイ14
太平洋の島々35
南西諸島46
旧南洋諸島62
ソロモン群島41
フィリピン諸島223
ビスマルク諸島8
ニューギニア108
ボルネオ8
旧蘭領東インド14
マレー半島18
ビルマ271
1,351
出典:『福岡県戦没者名簿』
注:南西諸島は、沖縄、奄美、宮古島
旧南洋諸島は、サイパン、テニアン

 平成一七年八月一五日で戦後六〇年を経て、残酷な戦争のことも風化され、忘れ去られようとしている。わたしたちは二度と戦争が起こらないように努力せねばならない。