読み下し

土方歳三詩書

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猶々御出にて恐れ入り候えども御風(風邪)の義は
よろしく御座候哉、御伺い申し上げたく拙家兄も
御案事申し上げ候、已上
 
一寸(ちょっと)申し上げ奉り候、然る(しかる)に先日
御噺申し上げ候御薬の義、品見に
御座候間少々さし上げ候、御用い
遊ばされ候て御様子柄よろしく
御座候はば早々御申しこし遊ばされ候
御紙面参り次第早々取りよせ
御届け申し上ぐ可く候、先は早朝
取り込み不文御用捨下すらる可く候
            早々不具
 
猶々御用いようの義は
壱かいを三日くらいにて
よろしく候間、左様御承引
        下さるべく候
餘(あま)り沢山は宜しからずと申す事に
候間、此段申し上げ候、末乍(ながら)皆様
えよろしく仰せ上げられ下さらる可く候、猶伯父
君様には別段よろしく申し上げ候
 
(封筒 表)
 
  小野路
  小島御老母様       石田
      御下          歳三
                    拝
 
(封筒 裏)
 
  極月二日
  〆