拝島町の三町には日吉神社祭礼に伴う伝統的な屋台(山車)があり、お囃子が伝承されています。
各屋台はいずれも明治初期の建造で、単層唐破風屋型一本柱後方建ち上げ方式です。江戸末期、八王子や砂川、箱根ケ崎などで曳かれた人形屋台の構造をほぼ踏襲しています。また、唐破風屋型の上に一本柱を建てて人形を飾る様式は、江戸型人形山車としても古式の様式に属します。
屋台人形は、大正5年(1916)に拝島村に電灯が引かれ、電柱が立てられために永らく途絶えていましたが、電線高架化が行われ、令和元年(2019)の祭礼から屋台人形の巡行が復活しました。