天井板絵は竜図を中心に花卉図[注1]22面、鳥獣図32面が描かれています。
杉戸絵は、内側に飲中八仙図[注2]8面、外側に梅松図が描かれています。
天井板絵の竜図と花卉図は文人画家「大岡雲峰」[注3]作で、年代はともに天保14年(1843)と判明しています。その他の鳥獣図や杉戸絵も、描法や色彩からみて同じ雲峰の作と思われます。
[注1] 花卉図 …… 花の咲く草木などを描いた図。
[注2] 飲中八仙図 …… 中国盛唐時代の酒豪八名(李白ほか)の酔態を描いた図。
[注3] 大岡雲峰 …… 1765-1848。江戸時代後期の画家。山水・花鳥画を得意とした。