下の川

  • 【所在地】東京都昭島市拝島町5丁目ほか
旧拝島村エリア 現代の記憶

龍津寺南にある水路。現在の水源は、崖からの湧き水(「東京の名湧水57選」)と、隣接する東京都水道局拝島原水補給ポンプ所[注1]からの余水です。平成元年(1989)から2年間の修景工事が行われ、散策路が整備されました。

下の川は古くは「下河原用水」[注2]と呼ばれ、現啓明学園内から続く水路には大きな水車もありました。水路は東に向かい、通称「車堀」[注3]や「田中堀」[注4]となります。

[注1] 東京都水道局拝島原水補給所 …… 昭和15年(1940)の異常渇水のため東京市水道局が16年2月~3月にかけて急遽工事を行い同年4月1日開設。九ヶ村用水(現昭和用水)の水を玉川上水に送る目的。

[注2] 下河原用水 …… 九ヶ村用水取水口から多摩川の水を取り入れた。現啓明学園内を九ヶ村用水と平行する形で流れていた。

[注3] 車堀 …… 下の川の東、拝島町4-18付近から拝島高校南に流れる水路。かつて製糸用水車があったため車堀の名前がある。

[注4] 田中堀 …… 下河原用水から旧田中村地内に流れていた用水。現在でも田中町住宅(田中団地)の北を流れる。

  • 下の川と散策路

    下の川と散策路

  • かつての水車(榎本高亮撮影)

    かつての水車(榎本高亮撮影)