本覚院の創建年代は定かではありませんが、大日八坊[注1]のひとつとして、天正年間(1573~92)に北条氏の重臣であった石川土佐守によって開創[注2]されたといわれます。
本覚院は元三大師堂(拝島大師)の別当[注3]として、その護持に当たってきたため、拝島大師と同一視されますが、本来は別のものです。
[注1] 大日八坊 …… 滝山城主北条氏照の家臣石川土佐守が開基。大日堂を守る八つのお寺。◎普明寺、◎本覚院、◎円福寺、知満寺、密乗坊、龍泉寺、蓮住院、明王院(再建)。◎は現存三寺。
[注2] 開創 …… 寺院を創設すること。「開山」は寺院を創設した僧侶のこと、「開基」は寺院の創設に経済的援助をした人のこと。
[注3] 別当 …… 神社やお堂を管理支配する寺。