仁王門の創建年代は定かではありませんが、江戸時代初期の建立ともいわれます。
建物は間口9m、奥行6.3mで、平成13年(2001)度から4年をかけて大修理を行いました。
南正面にある「密厳浄土寺」なる扁額について、かの蜀山人(大田南畝)[注1]は『調布日記』(19世紀初頭)の中で「宮方の書にやいずれにも高貴なる人の書なるべし」と記しています。
[注1] 蜀山人(しょくさんじん) …… 1749-1823。江戸後期の狂歌師・戯作者。文化8年(1809)に玉川堤防視察の際、拝島村、大神村などを訪れる。