わさび田の脇にある水神社。わさび田の水源で、宮沢・中神の本村地区を東流する清泉を守護しています。小さな祠には『新編武蔵風土記稿』に記載されている御霊社と稲荷社が一緒に奉祀されています。
水神社の例祭として行われるのが通称「水の講」です。わさび田からの清泉(湧き水)を使用する二十数軒の旧家が総出で川浚いを行うお日待ち[注1]で、古くから続いています。
お日待ち当日は水神社にまずお参りし、皆が持ち寄った道具で地区内の清泉(川)を半日かけて浚います。
[注1] お日待ち …… 集落の人々や一族が定めた宿(家)に集まり、会食や余興すること。