阿弥陀寺

  • 【所在地】東京都昭島市宮沢町2-36-6
  • 【宗派】真言宗智山派 【山号】宮沢山【本尊】阿弥陀如来
旧中神村・築地村・宮沢村エリア 原始~古代・中世の記憶

開山および開創年代は不詳ですが、建治3年(1277)、嘉暦4年(1329)などの銘がある板碑[注1]が現存することから、開創は鎌倉時代にまで遡ると思われます。

古くは少し東方、現在の宮沢町二丁目32番付近にありましたが、元禄年間(1688~1704)に火災に遭い、その直後に現在地に移転したと伝えられています。

現本堂は元禄14年(1701)の造立で、昭和37年(1962)に大修繕が行われ、また、山門は享保10年(1725)の造立で、昭和51年(1976)に全面解体修理が行われています。

本堂前には、通称「かんかん石」と呼ばれる供養碑があります。江戸時代に宮沢村領主を務めた鎌田孫左衛門正久の墓碑です。自然石の墓碑は、たたくと「かんかん」と金属音を発するため、古くからこの名があります。

阿弥陀寺には明治の初期、「成隣学校」が一時期置かれていたことがあります。

[注1] 板碑 …… 石塔婆の一種。青色塔婆。頭を三角形に作ったものが多い。

  • 阿弥陀寺

    阿弥陀寺

  • 通称かんかん石

    通称かんかん石