明治26年(1893)から昭和18年(1943)年まで、旧中神村で生糸を製造し、アメリカに輸出していた「西川製糸」創業者の西川伊左衛門が建てた蔵です。
正確な建築年代などはまだ不明ですが、大正後期(1925年頃)の建築と思われ、壁内部に鉄筋が入っていることから、「初期の本格的な鉄筋コンクリート造建築の希少例」として国登録文化財[注1]になりました。
なお、蔵の西にあった「別邸」は、江戸東京たてもの園(都立小金井公園内。1993年3月に開園)に移築され、内部も含めて一般公開されています。
[注1] 国登録文化財 …… 平成8年(1996)に導入された制度。従来の指定文化財とは異なる判断基準などで登録される。手続きや規制も緩やか。