不老軒宇多々作「月廼野露草雙紙」稿本全六冊

  • 【文化財】昭島市指定有形文化財(昭和49年7月10日指定)
  • 【所在地】東京都昭島市郷地町1-23-9宮崎家所蔵[非公開]
旧郷地村・福島村エリア 近世の記憶

文化11年(1814)に書かれた戦国時代を舞台とする読本(小説)。駿河国に始まり関東、東北に展開し、勧善懲悪と因果応報をテーマにしています。「武蔵名勝図会」(1820年刊)でも紹介された、その存在はたいへん貴重です。

作者の宇多々(1760?-1853)は本名を伊八といい、俳人でもありました。墓と辞世の句碑が宝積寺にあります。挿絵作者は同じ郷地村の江林斎良山(初代紅林七五郎)。