旧拝島第四小学校の南側堤防脇に、少し張り出した空き地があります。この場所付近には戦前の一時期、多摩川で採取した砂利の積込施設(五日市鉄道拝島支線[注1]拝島多摩川貨物駅)がありました。
多摩川での砂利採取は、明治期から昭和39年(1964)の採取禁止まで盛んに行われ、特に、関東大震災後は東京復興に重要な役割を果たしました。昭島市域の多摩川でもほぼ全域で採取され、多くの人が従事し、砂利運搬用の鉄道や軌道がいくつか存在しました。
[注1] 五日市鉄道拝島支線 …… 五日市鉄道(立川・拝島間)の武蔵田中駅から拝島多摩川貨物駅までの砂利専用運搬線(1.6㎞)。本線と同様に昭和19年廃止。