あらすじ・概要
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異国風俗を写した版画で、異人、異国船、絵地図、異人屋敷などが描かれています。 長崎版画は、正保2(1645)年に長崎で開板された「万国人物図・万国絵図」が最初といわれていますが、文化文政のころ江戸版画の隆盛に影響されて流行しました。 長崎絵とも呼ばれ、豊島屋、富島屋、文錦堂、大和屋益永などの長崎港町の版元からつぎつぎに新版が開板されました。1700年代後半から1800年代にかけて盛んに売り出されています。 図柄は異国風俗を写したもので、そのほとんどが異人、異国船、絵地図、異人屋敷などで木版墨刷り筆彩色の淡彩が単純で素朴な気品を醸し出しています。 当館所蔵の長崎版画は5点とも軸装仕立てで秋田市の第八代助役戸崎順治氏が昭和10年ころ当館に寄贈したものです。[保存良]
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