あらすじ・概要
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北村季吟(きたむらきぎん 1624~1705:江戸前期の俳人・歌人)による『源氏物語』の注釈書。原書の作者・紫式部が、石山寺に籠り湖上の月を眺めながら須磨の巻を書いたという云い伝えに因んで、『源氏物語湖月抄』とも呼ばれている。『源氏物語』の本文を全文掲載し、上欄に研究者たちによる注釈と自らの説を書き加えて、初めて読む人でも本書があれば『源氏物語』が理解できるように配慮したもの。本来は全60巻であるが、こちらでは注釈54巻(「若菜」が上下巻に分割・本来41巻の「雲隠」を除く)と発端1巻の全55巻を紹介している。
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