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その他の注記
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『南米航路』は昭和32年11月15日に角川書店から刊行された。初出は同年6月~10月の間、朝日新聞夕刊に122回にわたって連載された新聞小説である。日本を離れ南米に新天地を求める家族と一人の若者を中心に、移民船中で出来する様々な事件が描かれ、アマゾン河口ベレン港に到着後、主人公たちが船上から入植者達を見送る場面で物語は終わる。ノートは2冊からなる。1冊目の表紙には「移民船ぶらじる丸(一)」と新聞連載時と異なる題名になっているのが興味深い。中には登場人物の設定、移民船中の様子を取材した内容、さらには移民後に帰国した人や移民者の親族に取材した内容等が書き込まれている。2冊目の表紙には「南米航路(二)」とあり、新聞連載時と同じ題に改められている。中には連載内容の大まかな構想、移民船の航路、結末部ベレンでの場面の構想等が書かれている。
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