解題・説明
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十六橋は、会津若松市湊町と猪苗代町にまたがり日橋川に架かる橋である。 十六橋の名は、石で15ヵ所の橋桁を築き、これに丸木を渡して16の橋をつくったことから名付けられたという。天明6年(1786)には、会津藩により水の流れが23ヶ所に分かれる頑丈な石橋に架け替えられた。 明治13年(1880)10月、安積疎水事業により橋と水門を兼ねた石造りの「安積疏水十六眼鏡橋」が完成し、大正3年(1914)には、水門と橋梁を分けた鉄骨の十六橋がつくられた。この時につくられた電動式の大型ストーニ―ゲートは現役で、日本最古のものといわれる。
水門の西岸には、安積疎水事業の技術指導をおこなったオランダ人設計技師、ファン・ドールンの銅像が建つ。
十六橋及びファン・ドールンの銅像は、平成20年度に経済産業省が制定する「近代化産業遺産群続33」に認定され、平成28年度に日本遺産に認定された『未来を拓いた「一本の水路」』の構成施設となっている。
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