解題・説明
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七日町通りを東から西に向かって撮影したものである。 大町四ツ角より西へ向かう昔の越後街道が「七日町通り」である。 江戸時代の越後・米沢両街道の入り口にあたり、多くの旅籠屋(旅館)が軒を連ね、明治元年(1868)には33軒もの旅館があった。写真左に写る3階建ての建物は清水屋旅館で、現在の大東銀行会津支店の場所にあった。越後高田藩の定宿であり、戊辰戦争の際には新選組副長の土方歳三が宇都宮の戦いで負った傷の治療を受けた。明治に入り木造3階建洋風旅館に改築されたが、昭和の初めに取り壊された。 道の中心を流れていた用水路は、馬車が普及するに伴い、明治27、28年頃道の両側を流れるように改修されたという。
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