解題・説明
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阿弥陀寺は七日町にある浄土宗の寺院で、慶長8年(1603)僧良燃(りょうねん)によって開基された。戊辰戦争の後、長命寺とともに会津藩戦没者の埋葬が許可された唯一の寺である。 写真右側には御三階(おさんがい)と大仏の後ろ姿が写っている。 明治4年(1871)5月、鶴ヶ城取壊しの際、本丸にあった御三階がこの寺に移され、一時は仮本堂として使われた。外見は三階建てだが内部は四層となっており、会津藩の密議所であったといわれている。 大仏は、元々飯盛山にあった正宗寺(しょうそうじ)境内にあり、明治時代の廃仏毀釈で阿弥陀寺に移された。昭和19年(1944)第二次世界大戦の際に金属供出にあい、現在は台座石だけが残されている。
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