解題・説明
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西光寺の本堂の傍らに一人の僧侶が立っている様子を撮影した写真である。本堂は木造かやぶき屋根で、向拝虹梁(こうはいこうりょう)には龍の彫り物がされている。無量山(むりょうさん)西光寺は浄土宗の寺院であり、創始については明らかではないが、『新編会津風土記』では「何の頃にか光源という僧が開基すという、永正中(1504~1520)に良然という僧中興す」と記されている。蒲生家と縁のある寺院で、蒲生氏郷の正装の座姿を描いた「紙本著色蒲生氏郷像」を所蔵し、大正4年(1915)3月26日に国宝に指定され、その後昭和25年5月30日文化財保護法改正により重要文化財となった。(現在は福島県立博物館に寄託)また、氏郷供養のために建てられたと伝わる宝篋印塔(ほうきょういんとう)もあり、こちらは平成元年(1989)3月30日に西会津町の文化財に指定された。
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