解題・説明
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明治9年(1876)8月、若松県は福島県に合併、福島県裁判所若松出張所が設置され、旧会津藩家老内藤介右衛門(ないとうすけえもん)邸宅跡にあった旧若松県庁舎を使用した。9月には府県裁判所が地方裁判所となり、12月には福島地方裁判所若松支庁と改称されるとともに、若松区裁判所が設置された。明治12年(1879)6月、同地に新庁舎が建設される。 明治22年(1889)2月11日、大日本帝国憲法が発布。これを受けて明治23年(1890)に裁判所構成法が定められ、大審院、控訴院、地方裁判所、区裁判所の4種類の裁判所が設けられた。治安裁判所は若松区裁判所と改称、始審裁判所は地方裁判所となった。 昭和40年(1965)3月、現庁舎が竣工。敷地内には、旧会津藩家老である内藤家の庭園で、遠州流庭園としても名高い白露庭(はくろてい)が残されている。
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