解題・説明
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若松城の西北から西南に向かって西出丸の石垣を撮影したもので、濠に沿って右側には国道118号線が通じている。 西出丸は、元は本丸の西につながる馬出しだったが、寛永6年(1639)藩主加藤明成の代に、本丸西側の防備を強化するために出丸として整備された。面積は約4300坪あり、北出丸よりやや広い。出丸の西南と西北には隅櫓が置かれ、出丸内には焔硝蔵(えんしょうぐら)、蝋蔵(ろうぐら)、漆蔵(うるしぐら)、玉藻蔵(たまもぐら)などが置かれていた。 幕末には幕府からの許可を得て、金銀吹所を設置し貨幣を鋳造していた。戊辰戦争では、岐阜県から来た援軍の凌霜隊がここで防備に当たったと伝わる。 現在は来場者の駐車場として使われている。
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