解題・説明
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猪苗代湖の北西部にある湖岸の長浜で、遊覧船やボート、浜に腰を下ろす人の姿などが写っている。 浜の右手には国道49号線が通じていて、旧国道を昇った高台には、国指定重要文化財の天守閣(てんきょうかく)や福島県迎賓館が建っている。 『新編会津風土記』によると、長浜にはかつて船石や燈明石(とうみょういし)というものがあったと書かれていて、古くから開かれた浜であった。現在は観光遊覧船の発着所が置かれ、冬には白鳥が渡来するなど、猪苗代湖観光の中心地となっている。 猪苗代湖は福島県のほぼ中央に位置し、会津若松市、郡山市、猪苗代町に隣接する面積103.3平方㎞、湖面標高514m、湖周50.4㎞、最大水深93.5mで、日本では第4位の広大な湖である。 湖の成り立ちについては、磐梯火山などの火山噴出物による堰止め説や、地殻変動による陥没説など諸説あり、現在の形になったのは、3万年前頃からと考えられている。 猪苗代湖の水は、水道水や生活用水、農地用水、水力発電などに利用されている。
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