解題・説明
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沼尻駅付近を撮影した風景写真である。
沼尻駅は、沼尻軽便鉄道の終点駅である。開業当初は大原という名称だったが、大正12年(1923)に、旅客・荷物の運搬の便に供するため鉄道省と連帯するに当り、既に使用されていた駅名と同じにならない様、沼尻駅と改名された。 明治42年(1967)に、硫黄鉱山の鉱産物を運搬する索道(鉄索とも呼ばれた)が大原に設けられ、大量の鉱石や硫黄製品が運搬された。 大正2年(1913)に軽便鉄道の運行が開始されるまでは、鉱山の製品運搬はこの大原(沼尻)の索道から川桁駅及び猪苗代駅まで夏は馬車、冬は馬そりで運搬し、大変な苦労があった。
鉄道の廃線後、駅舎は移築され、沼尻観光(株)の事務所として使用されていたが、2010年頃から使用されていない。
(「沼尻軽便鉄道」については、絵はがき「(日本硫黄株式会社)岩代国沼尻採鉱場より鉄索停車場に致る軽便鉄道」を参照。)
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