島松軟石造りの建物たち

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このころ島松軟石の納屋や倉庫がつぎつぎ誕生
 昭和の初期から、地元島松沢から切り出された「島松軟石」を使った建物が、つぎつぎと恵庭に作られます。村田牧場畜舎(昭和初年)、田中商店倉庫(昭和六年)、島松信用組合倉庫(昭和一一年)、恵庭村産業組合集荷倉庫(昭和一二年)などの他、倉庫や農家の納屋、サイロにまでよく利用されました。軟石は火山性の凝灰岩の一種で、豊平川が産地の「札幌軟石」が有名ですが、島松軟石は恵庭周辺の町村まで広く使われました。運搬に費用がかかるため、軟石を利用するには産地に近いことが条件になりますが、その意昧からも恵庭に残る島松軟石の建物は、恵庭の貴重な歴史的財産といえます。

 
◆恵庭農協倉庫(島松仲町)

◆広永宅倉庫(本町)
◆ミズキ産業倉庫(島松本町)

◆サイロ(黄金町)

◆山川宅納屋(下島松)
◆中川宅(西島松)

◆杉町商店倉庫(島松本町)