解題・説明
|
現代語訳 <from>滝川一益 <to>小林松隣斎 件名:領地を与えます 本文:豊岡郷、大塚郷、森・中村郷、栗須・篠塚郷の各郷から50貫文づつ年貢を取ることを認めます。以上の地域について奔走して今年の収穫があるようにする旨、了承しました。 異筆部分「信玄・勝頼の厚情を受け、滝川一益へは出仕しなかったことにかかわる証文であり、無用である」
解説 滅亡した武田家にかわり上野国には織田信長の勢力が進出します。信長家臣で当地方を治めた滝川一益が小林氏に領地を与えたようです。しかしこの文書が出された翌月、信長が死去し一益は上野国を退去しました。異筆部分は、武田家の恩を受け、滝川一益には出仕しないからこの文書は無用であると書いてあります。
|