解題・説明
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田中義憲が描いた「郡上古景図」にある本丸を模写したものである。大手芝野から一ノ門、ニノ門、三ノ門を経て本丸へ上がる。かつて稲葉貞道(さだみち)が郡上へ封ぜられた時に天守台、桜ノ丸、松ノ丸を整備して本丸とした。元和年間(1615~24)に石垣が崩れ廃城同然になっていたものを、遠藤常友が寛文七年(1667)に幕府の許可をとり復興した。金森氏の代に至り本丸が下に降り、青山氏も殿町に下御殿を作り、ここを本丸とした。(石田正之輔、高橋教雄、寺田敬蔵『復刻 郡上郷土史料・解説』郷土出版社 1992年 による)
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