解題・説明
|
阿弥陀ヶ滝は初め長滝と称し、地名や長滝寺の語源となった。天文年間(1532~55)に長滝寺阿名院の道雅法師がこの滝で祈祷をしていた時に、阿弥陀三尊が現れたので、それから阿弥陀ヶ滝と呼ぶようになったといわれる。滝の東側にあるムラマガ池(村間ヶ池)は、山上にありながら年中水の枯れることがない不思議な池といわれている。大蛇(竜)が住むという伝説や、この池の水が歩岐島(白鳥町)周辺の与太郎渕に通じているとの伝承があった。(石田正之輔、高橋教雄、寺田敬蔵『復刻 郡上郷土史料・解説』郷土出版社 1992年 による)
|