解題・説明
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慶長十一年(1606)郡上八幡城主遠藤慶隆(よしたか)が妙心寺の円明国師の法弟子の半山和尚を招請して開創された。臨済宗妙心寺派に属し、本尊は釈迦如来である。寺号は中国の鐘山(しょうざん)慈恩寺に景観が似ていることから名付けられたという。元和八年(1622)に焼失し、寛永八年(1631)遠藤氏より二ノ丸館を受け再建された。金森頼錦はこの寺を菩提寺とし、『白雲集』や自筆の「白絵観音像」等々を寄進した。(石田正之輔、高橋教雄、寺田敬蔵『復刻 郡上郷土史料・解説』郷土出版社 1992年 による)
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