解題・説明
|
百合若伝説は全国各地に語られており、幸若舞(こうわかまい)三十六番の一つである。蒙古の大軍を迎え撃った百合若が都へ帰る途中玄海島(福岡県)に上陸して三日三晩の長寝をしているすきに、家来の別府兄弟は百合若を置き去りにして都へ帰り威勢をはっていた。その後都に戻った百合若が別府兄弟を滅ぼしてめでたく栄えたという伝説であり、坪佐(八幡町有坂)にある百合若神社は百合若大臣を祀った神社である。例祭日は十月一日に行われている。坪佐の踊りは豊年踊りとして踊られている。(石田正之輔、高橋教雄、寺田敬蔵『復刻 郡上郷土史料・解説』郷土出版社 1992年 による)
|