解題・説明
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給人以上家老までの住居を記した覚書で、下御殿を中心にしてう家並みがある。幕末に居住した藩士の家と昭和八年現在の住民と比較して記したもので、殿町、柳町、桜町、中藪、四国、常磐町、朝日町、上ケ洞、左京町、井山長屋(稲荷町)、小野長屋等々が記されている。下級藩士が住んだ町内では主屋の棟割りが行われ、増える藩士の居住には藩は苦慮したが、藩士自らが造作することは許されなかった。また、功罪によって住居替えの命があることも下級藩士とてもかわりはなかった。(石田正之輔、高橋教雄、寺田敬蔵『復刻 郡上郷土史料・解説』郷土出版社 1992年 による)
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