同船の貿易額は小額でほとんど問題にならない程のものであったが、次に英国商船イリサメル号が来港し、はじめてやや,このイリサメル号と直接貿易に当たったのが、箱館の新興仲買商人柳屋藤吉であるが、その間の事情を同人は次のように,次に入港せしは、英国帆船イリサメル号にして、同国商人アストン氏及び其番頭清国広東人陳玉松乗込来れり。,イリサメル号は七月十六日出帆せるが、八月十四日再び入港し、陳は先に持行きたる昆布は海帯なるを以て、何程,此度イリサメル号入港の際は、陳の掛引にて直に港内に入らず、台場沖山背泊に投錨し、船影を市人に見せしめず

次に入港せしは、英国帆船イリサメル号にして、同国商人アストン氏及び其番頭清国広東人陳玉松乗込来れり。,イリサメル号は七月十六日出航せるが、八月十四日再び入港し、陳は曩に持行きたる昆布は海帯なるを以て、何程,此度イリサメル号入港の際は、陳の掛引にて直に港内に入らず、台場沖山背泊に投錨し、船影を市人に見せしめず

箱館に入港した英国船イリサメル号と昆布の初取引きをした柳田藤吉翁の経歴談によると、百石に付き百両内外であった