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函館市史 通説編 第一巻
(俵物移出の始まり)
仰せ渡され候は、銅払底に付、長崎唐船に相渡り候銅何卒か減少致し、外に代物替にこれ有る旨に候処、松前の
煎海鼠
専,依て同年秋、
煎海鼠
正味百三十斤入四百四十本、串鮑八百四十四束、昆布六千駄、鯡身欠四千入三本、トコロテン,翌酉年五月朔日、順風に付、長崎へ廻り桑名屋民蔵船箱館湊出帆、
煎海鼠
並に積合せの荷物買上げ自分働にて調え,りを許可し、「夫れより延享二丑年迄、当所住居仕り候近江売人共へ申付……子・丑年両年長崎へ差登らせ申候
煎海鼠
左,の通」(宝暦12年『御巡見使応答申合書』)とあって、延享元(1744)年
煎海鼠
100斤入475本、翌2
函館市史 通説編 第一巻
(鮑漁)
干飽は
煎海鼠
(いりこ)とともに長崎俵物として出荷されている。
函館市史 通説編 第一巻
(商工業者諸税)
髪結冥加 1か年銭15貫文 山上町掘井冥加 1か年銭16貫200文 長崎俵物運上代り金 これは箱館の
煎海鼠
,・昆布を長崎俵物方で買収する高に課したもので、運上代り金として
煎海鼠
1斤に付き1分4厘6毛25、昆布1
函館市史 通説編 第一巻
(俵物集荷状況)
俵物集荷状況 表1 松前
煎海鼠
の買入れ状態(延享元年) 場所 目方 買入銭高 1斤,789.71 751.557 153 合計 7577.389 7382.505 注1.近松文三郎「松前
煎海鼠
,これは
煎海鼠
の買入状況で、総量7,577貫余の内、松前は4,844貫余で最も多く、次いで江差が1,268,領主へ運上金 2000 俵物運賃・雑費 250 282.2(133) 松前蝦夷地廻
煎海鼠
買入代,1,670.1 (136) 俵物荷物寄 同左 同左 品目 数量 備考 数量 備考 数量 備考 松前
煎海鼠
函館市史 通説編 第二巻
(貿易の概況)
1861)年 慶応元(1865)年 昆布 26,922 26.04 昆布 286,076 61.95
煎海鼠
,4.92 その他合計 103,383 100.00 板 13,686 2.96 文久2(1862)年
煎海鼠
,10.97 魚油 10,205 5.90 スルメ 27,850 5.34 生糸 7,535 4.35
煎海鼠
,23,039 4.42
煎海鼠
5,085 2.94 その他合計 521,335 100.00 その,45,770 7.16 板 19,486 7.32 干鮑 44,069 6.90
煎海鼠
10,649
南茅部町史 上巻
([嘉永七年六箇場所書上])
一 人 別 拾五人 男 九 人 内 女 六 人 一
煎海鼠
, 人 別 廿壱人 男 拾人 内 女 拾壱人 鱈布苔
煎海鼠
産物, 前同断 但壱駄ニ付 直段七拾五文 一 鱈 千七百束 前同断 但壱束ニ付直段八百文 一
煎海鼠
,但金壱両ニ付 直段四拾六貫匁 一 鮊 四拾束 前同断 但壱束ニ付 直段壱〆弐百文 一
煎海鼠
, 男 七拾四人 内 女 五拾八人 昆布鰯鮊鮭鱈布苔産物 一
煎海鼠
函館市史 通説編 第一巻
(長崎俵物の直貿易)
触書 干鮑並ニ
煎海鼠
之儀、外国人ニ売買する事勝手たるべし。,(『御触書写』) とあって、すなわち長崎会所より前借金を受けて生産した請負高以外の
煎海鼠
函館市史 通説編 第一巻
(箱館商人の成長)
として急激にクローズ・アップされ、その移出入商品も従来の昆布中心型から鰊〆粕、数の子、塩鮭、干鱈、塩鱈、
煎海鼠
椴法華村史
(昆布の清国輸出)
天文五年(一七四〇)に至り松前藩は幕府の命令により、松前蝦夷地の長崎俵物すなわち
煎海鼠
(いりこ)・身欠鰊
函館市史 通説編 第一巻
(輸出品及びその金額の推移)
輸出品で注目されることは、単に品目の増加ばかりではなく、これまで直輸出が禁止されていた、長崎俵物である
煎海鼠
,こうしたことから、その後の輸出品は、昆布をトップに
煎海鼠
、干鮑などの俵物を中心とした海産物が主座を占めるに,俵物としては、
煎海鼠
のほか干鮑や鱶鰭が輸出されており、前者は16.57%になるが、後者の鱶鰭はごく少なく,文久2年の輸出額は、表6のごとくで、輸出品目43種のうち、昆布、干鮑、鯣、魚油、
煎海鼠
、干魚、塩魚からなる,ほかの俵物でみると、
煎海鼠
が前年に比べ大幅に減少し、わずか1%余にすぎず、鱶鰭に至っては皆無で、俵物3
函館市史 通説編 第一巻
(銅代物替)
銅も払底し、元禄11(1698)年その代物替品として採択したのが、この長崎俵物で、すなわち、俵物とは
煎海鼠
函館市史 通説編 第一巻
(生産者の動向)
生産者の動向 表13 長崎俵物1か年請負高 地名
煎海鼠
干鮑 鱶鰭 仙台 20,000斤 5,000,は、安政7(万延元年)年における長崎俵物1か年請負高の地域別数量を示したものであるが、これによると、
煎海鼠
,これによって明らかなように、
煎海鼠
、干鮑の自由貿易問題は、実質的には東蝦夷地の請負人たちよりも、西蝦夷地,(万延元年二月)松前表長崎御役所より御呼出しにて一同罷出候処、仰せ聞かされ候には、今般箱館表において
煎海鼠
,すなわち、 触書
煎海鼠
・干鮑・鱶鰭之儀、是迄長崎会所に限り売買来
函館市史 通説編 第二巻
(開拓使用達と清国直輸商会)
願書の前文で、北海道の産物の多くは清国輸出に適したものであり、特に昆布や
煎海鼠
、干鮑の輸出総量は莫大であり,それによれば清国むけの昆布、
煎海鼠
、干鮑、鹿皮、干鯣などを函館で買い入れ、上海に輸送・販売するために函館
函館市史 通説編 第二巻
(勧商局と広業商会)
(1)開拓使収税品中、清国向けの輸出品である昆布、
煎海鼠
、干鮑、鯣の4品は勧商局が全て買取る。,それは昆布は十勝郡他9郡、
煎海鼠
、干鮑、干鯣の3品は産地を特定しないで開拓使が適宜判断するとなっていた
函館市史 通説編 第二巻
(営業内容)
収税品については「定約」で定められているように昆布、
煎海鼠
、干鮑、鯣の4品に限定されていたことはいうまでもない,一例として11年の4品の資本貸与高をみると昆布が14万3522円、干鮑6261円、
煎海鼠
5945円、鯣
函館市史 通説編 第一巻
(移出入貨物諸税)
3分口銭 長崎俵物(昆布・
煎海鼠
・干鮑)を俵物方に売渡した金高の内、100分の3を毎年12月長崎屋半兵衛
椴法華村史
(元揃昆布の高値と粗製)
元揃昆布の高値と粗製 その後長崎俵物の昆布・
煎海鼠
(いりこ)・干鮑(ほしあわび)は天明五年(一七八五
函館市史 通説編 第二巻
(箱館における貿易開始の体制)
場所出産物之分是迄之通相心得、問屋共取扱、沖之口御番所所(ママ)可レ届事 一、軍用之諸品并米麦銅斗
煎海鼡
干鮑石炭等者御手捌之外交易停止之事,貿易で扱われる商品の厳重な点検が規定され、北海道の産物の輸出を問屋制、沖之口制の規制のもとにおく、特に
煎海鼡
南茅部町史 上巻
(昆布検査)
臼尻漁業組合では明治三九年、昆布のほかに塩鱈・
煎海鼠
などを検査品目に加え、検査員を増員した。
函館市史 通説編 第二巻
(主要移出品)
10 11 12 13 14 15 鰊締粕 塩鮭 昆布 鰛締粕 硫黄 干鮑
煎海鼠
,昆布が20万円余で第3位を占め、長崎俵物以来の伝統をもち、主として清国輸出を目的としたとみられる干鮑、
煎海鼠
,鰮締粕移出の対全道比が100パーセントであったほか、昆布、干鮑、
煎海鼠
が、それぞれ87.0パーセント、
函館市史 通説編 第二巻
(資本金貸与・償還の仕組み)
主要輸出品である昆布、
煎海鼠
、干鮑、鯣のうち資本金貸与は昆布に集中している。,その理由として「函館広業商会事業概略」(道文蔵)によれば
煎海鼠
、干鮑、鯣3品の漁業生産に関して「漁業ヲ
函館市史 通説編 第一巻
(戸口の増加)
もっとも長崎御用俵物の内、
煎海鼠
、昆布は別に長崎屋とて会所あり。其外所産の交易蝦夷地出産何にもあり。
恵山町史
(榎本政権の統治)
(歩兵頭古屋作左衛門は箱館病院頭取高松凌雲の実兄である) 当嶋出産之
煎海鼠
干鮑之義者 全国より,これには海産物、特産の長崎俵物(
煎海鼠
・干鮑)に触れ、その、密売や取締と御役銀(税)制度を示し、また、
函館市史 通説編 第二巻
(取扱方法の文書化)
ノ儘縄掛裸ハ何把*ト記スルコト 一 棒鱈、個数ヲ記スルコト、但何束拼トス結束不明ノ分ハ記入セス 一
煎海鼠
函館市史 通説編 第二巻
(移出入品の内容)
、十勝、胆振、釧路産の鹿皮・鹿角、胆振産の帆立貝、渡島、後志、石狩、天塩、北見、日高、胆振、根室産の
煎海鼠
,干鮑、鯣、
煎海鼠
は、主に清国輸出向けで、横浜、東京に輸送され、清国商人に販売された。
南茅部町史 上巻
([松前国中記])
産物 鯡 干鱈 鱒 おっとせ 秋味川有 御 場 所 シツカリ 産物
煎海鼠
,ヘブ アブタ 産物 鯡 干鱈 干鮭 帆立貝 鹿の皮 榀縄
煎海鼠
函館市史 通説編 第一巻
(俵物指定問屋)
俵物一手請方問屋のうち住吉屋新右衛門が、長崎から松前に乗り込み、松前藩と直接交渉の結果、昆布に400両、
煎海鼠
函館市史 通説編 第二巻
(主要輸出品の構成)
表6-20は主要輸出品の一覧であるが、昆布、刻昆布、
煎海鼠
、干鮑、鯣の海産物でその総数を占めており、その,長崎俵物 左から、
煎海鼠
、、鱶鰭、干鮑 中華会館提供 昆布類に次いで多い品目は干鮑、
煎海鼠
、干鯣,
煎海鼠
の産地は全道各地に分布しているが生産額は増進しないで、また年による商況には大きく変動があった。
函館市史 通説編 第二巻
(貿易船の海外派遣)
健順丸は、同年10月6日箱館を出帆、試験貿易のための昆布、
煎海鼠
、干鮑などを積んで江戸に着いたが、11,フランスの「陣営向」や造船製鉄所なども案内してもらい見学できた、商法関係では、積戻しの荷物もあったが
煎海鼠
,疑わしいようなことはない、昆布が大坂で高値なのに、上海では、余っていて売れず他港へまわる船もあった、
煎海鼠
恵山町史
(3、松前島郷帳・松前蝦夷図にみるアイヌ居住地と和人村)
その理由として、この沿岸一帯が、昆布を始め長崎俵物3品として中国への重要な輸出物となるナマコ(
煎海鼠
(
函館市史 通説編 第二巻
(函館店開業と上海支店・開通洋行)
函館で開業した6年9月に赤井善平はそれまでに買い付けした昆布や
煎海鼠
等3000石を函館に碇泊中のイギリス
函館市史 通説編 第二巻
(運漕社)
70品目のうち鱈、鱒、鮭、鰤、昆布、〆粕、干鰯、干鯣、干鮑、
煎海鼠
、馬牛、棒鱈に石炭の11品目が函館からの
函館市史 通説編 第二巻
(異人仲買)
6年の事例として船場町の瀧波重蔵と山ノ上町の小笠原半蔵の両名は東和号の依頼を受けて岩内に硫黄と
煎海鼠
などの
恵山町史
(五人組帳(前書) 1854年(嘉永7年)のもの)
一、長崎御用俵物
煎海鼠
干鮑売買は前々より御停止之事ニ付、弥堅相守可申事。
函館市史 通説編 第一巻
(開港チョボクレ節)
、止宿所廻りは本気ヂヤあるまい、ざん気でやるのは異人がこわいか、箱館市中はどうでもよいのか、いりこ(
煎海鼠
函館市史 通説編 第二巻
(カンカン料の廃止の要求)
煎海鼠
等は風袋引の現在量で受け渡しをすること。
南茅部町史 上巻
(箱館の税制)
六箇場所歩割金合計 九四五両二分 長崎俵物運上代り金
煎海鼠
一斤につき 一分四厘六毛二五
南茅部町史 上巻
(漁業申合規則の概要)
二九條によれば、捕魚採藻のうち昆布・布海苔・
煎海鼠
(なまこ)(海鼠のことで煎は不要な文字)の三種に限って,一昆布 一布海苔 一
煎海鼠
第三拾條 組合総代及村総代ハ品位乾上ケ等ニ豫テ注意スルハ勿論且結束前後各取獲人,第卅三條
煎海鼠
漁ハ小ナルモノ必ス捕獲スベカラズ。
函館市史 通説編 第二巻
(移出海産物の取引)
主要な商人としては、産地において出産物の見込買を専業とする野村正三、金沢弥惣兵衛、昆布、鮑、
煎海鼠
、鯣
函館市史 通説編 第二巻
(日本昆布会社の設立と昆布生産者連合組合の結成)
又業務内容には、先の昆布の直輸出のほか、連合地区外の昆布と、鯣、鮑、
煎海鼠
、干鱈、刻昆布などの清国向け
恵山町史
([江戸時代の漁業])
それは『長崎俵物三品』と呼ばれていた
煎海鼠
(いりこ)(なまこの乾物)・乾鮑(あわび)・鱶鰭(ふかひれ)
函館市史 通説編 第二巻
(機能と業務形態)
1,548 39 11,569 昆布採取 0 92,398 92,398 0 0 0 92,398
煎海鼠
治製
函館市史 通説編 第二巻
(直立会議における昆布会社と組合側の対立)
においては、定款の改正が行われ、新たな事業として、連合組合の地区外における昆布の売買、および鯣、鮑、
煎海鼠
函館市史 通説編 第二巻
(鯣製造の展開と同業者組合の性格)
について、明治24年4月、函館商工会は北海道庁長官に対する「海産物改良建議按」を取りまとめ、その中で
煎海鼠
函館市史 通説編 第二巻
(「筥嶴経済」にみる産業開発)
) 205 紙漉場(同上) 772(普請、諸道具、職人 給料など) 570(売上代など) △202
煎海鼠
函館市史 通説編 第二巻
(漁業生産の増大)
308,526 216,105 47,642 331,660 240,639 45,259
煎海鼠
函館市史 通説編 第二巻
(漁業生産の推移)
〔明治二年〕九月旧土人漁猟品ヲ格外廉価ニ買収シ、及ヒ
煎海鼠
干鮑密売ヲ禁ス、漁場受負ヲ
恵山町史
(4、江戸時代の昆布漁)
元来は、
煎海鼠
(いりなまこ)・乾鮑(ほしあわび)二品であるが、筆者の言う第二期に入って一七六四年(明和元,正確に言えば昆布は諸色であって俵物ではないのであるが、俗に、
煎海鼠
、乾鮑に加えて長崎俵物三品に入れている
恵山町史
(2、箱館六ケ場所の成立)
産物 鯡 干鱈 鱒 おっとせ 秋味川有 御場所(藩主) シツカリ 産物
煎海鼠
恵山町史
(3、幕府直轄以降の箱館六ケ場所)
「六ケ場所歩割金合計 九四五両二分」 ・長崎俵物運上代り金
煎海鼠
(いりこ) 一斤につき 一分四厘六毛二五
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