自動車交通が急増するに従って、道路の交通に占める地位は高くなった。函館はさまざまな交通手段の拠点としての役割を果たしているが、その一つが主要道路の起点となっていることである。交通量が最も多く、重要なルートとなっているのは国道5号線で、この路線は函館を起点として長万部-倶知安-余市-小樽-札幌を結んでいる。札幌への行程としては長万部から国道37号線で洞爺を経て国道230号線に入り、定山渓-札幌を走行するのが距離も短く、約5時間の運転ですむことからよく利用されている。道南の各地へはこのほかに国道228号線が松前まで、国道227号線が江差まで、国道278号線が尻岸内を経て森までの3本の国道がそれぞれ起点を函館に置いて敷設されている。道南各地へのこれらの国道はそれぞれに中核都市函館への動脈として機能している。